<< eleven opening party...DJ Francois K.その1 | main | 2010.02.19 gokanで髪を+Mr.V@microcosmos。 >>

eleven opening party...DJ Francois K.その2

パーティラッシュに伴う筋肉痛と溜め込んだ睡眠と事務仕事に追われ、
その1、からすっかり更新に時間がたってしまいました。

この日のフランソワのプレイは、
ここ最近のフランソワの代名詞の
テッキーなプレイがやはり中心ではあったけれど、
B&SクラシックのKenny Lattimore "Days Like This (MAW Mix)"や、
LEELA JAMES "MY JOY (TIMMY REGISFORD REMIX)"
Dennis Ferrer"Hey Hey"や
なんと例のPeven Everettの"Burnin' Hot"までもプレイして、
プレイスタイルはDeep Space以前のフランソワという感じ。
Deep Spaceを始めて暫くのフランソワは、
Body&Soulの時にプレイする歌モノが、結構古めのものだったりして、
「みんなの為に歌モノをプレイしてくれているのだけど、
最近の歌モノは全然プレイしない…。もういまのフランソワは
歌モノには興味ないのかな?」
と感じることもあったので、今回のプレイはとても意外でした。
最新のヒットやリリース前のものをちゃんとセットに組み込んできた。
yellowという場所で昔よく聴いたときのような、幅広いセット。
ダブステップ、ダンスクラシックス、ヒップホップ、ミニマルそしてスタンダードな歌モノハウス。
縦横無尽にジャンルとリズムを行き来するフランソワ独特のプレイ。

プレイ後半の朝方になって、
その1でも書いた
Roberta Flack Featuring Donnie Hathaway"Back Together Again"
のプレイのあたりからソウルフルなセットになっていき、
そのあとに、いきなりテンポを落して
Pat Metheny Group"Are You Going With Me"が。
タイトルの意味から、心の中で (どこに連れて行かれるの???? )という期待と
伸びやかなギター・ソロの音に完全にはまって、ふと目を開けると、
フランソワがフロアで一番音がいい場所で、フロアの音を確認している。
そして宇宙を思わせるS.E.の遠くから、ゆっくりと、
Manuel Gottsching"E2-E4"が…。
久々に鳥肌が立ちました。
プラネタリウムで魔法をかけられたように音の粒と戯れていると
曲が進むにつれてベースが入ってくる。
それはいつも聴き慣れていた"E2-E4"のやわらかく丸い質感とは全く別物の、
生き物のようなベース音が、フロアでうごめいている。
あんな音だったなんて。
いままで散々聴いてきたこの曲にこんな表情があったなんて。
涙が流れる、というより、感情を抑えられず号泣するような感じ。
自分の中で混乱と感動が湧きあふれている。
そんな大事な大事なとき、
顔をしわくちゃにして泣いているのに、いきなり知らない男の人に、
なぜなのか「ねえねえ、あのミラーボール好き?」とかしつこく聞かれて…。
昔に比べて大人になったのでちゃんと答えたけど、
音楽にはまっている人間に声を掛けたり、
踊っているのをじろじろ見るのって、配慮のない行為だと思います。
じろじろ見られていることくらいわかります。
私にとってはダンスは音楽とのコミュニケーションで、
人に見てもらいたくて踊っているわけではありませんし、
同じ気持ちの人間は必ずいるはずです。
私はパーティの動画を撮って流すのも反対派です。
音楽に全身で浸る、というのは、「外から見られる自分」を全く意識していない状態です。
そんな状態の人間を撮影するのは、裸の人間を勝手に撮影しているのと
精神的には全く同じだと、私は思います。
ふと、自分が音楽に集中できなくなって、
声を掛けたりじろじろ見たり撮影したりしたくなっちゃうのだろうけど、
そのとき音楽を無防備に向き合っている人間の心に土足で踏み込むのは止めてほしい。
ミラーボールの彼にやんわりと「音楽を聴かせて」と断って
(でもこのたった一分間の音楽との断絶も私はものすごく残念だったのですが)
もう一度"E2-E4"に心をもどして、音に集中して、その先には
Gwen Guthrie"Seventh Heaven"…。
"Are You Going With Me"でどこに連れていかれるのかと思っていたら、
"E2-E4"で宇宙へ、そして"Seventh Heaven"至上の幸福に行き着いた。
そのあとはThe Spinners"I'll Be Around"のカヴァー。
この曲でmystical journeyからちゃんと元の場所に無事に帰ってきた感じがしました。
(覚えてます?FKの"time & space"のイントロ。
A Mystical Journey...time & space.)

ともかくこの日のフランソワは本当に楽しかった。
とにかく音楽的で楽しかった。
フランソワの「ただいま」の一言もよかった。
10年前に戻って、yellowでフランソワのDJで踊っているような気持ちになれた。
心から、Back Together Againと思えたのだ。
それをちゃんと音楽で伝えてくれたフランソワは本当に素晴らしかった。
パーティ開始直後の、新しいスピーカーがまだ馴染まずにいい音が出せず、
久々に踏み入れたyellow跡地にソワソワして音楽に集中できないお客さんの前でも
真剣に、試行錯誤しながら音楽を届けていた。
ある日本語のラップの曲を流したのも、その試行錯誤の一つだと思う。
どうやったらこの状況で音楽に皆が集中できる状況が作れるのか、
絶えず向き合っていた。
時間がたち、「初日に行ってみたかった」人々も家路につき、
スピーカーも本領を発揮し始め、
人々が音楽にフォーカスしたころには、
パーティがパーティとして機能しはじめ、
それまで静かに休息していたその場所がやっと本来の役割を取り戻し、
再び息を吹き返し、鼓動を打ち始めた。
それも最高の形で。
人々の思いをしっかりメッセージとして形にしてくれたフランソワに
心からありがとうといいたい。
そして、この場所を取り戻すのに動いてくださった
elevenのスタッフのみなさまにも感謝の気持ちでいっぱいです。
とくにYukoさん。yellowがクローズしてから、沢山のパーティ現場でその姿をみかけました。
yellow復活の「顔」として、twitterから現場からその他私たちの見えないところ含め
常に動いてくださったとおもいます。
もちろん、見えない場所でyellow復活の為に動いていた全ての皆さん含め
有難うございます、そして、これからも、宜しくお願い致します。



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