It's Music

 

 

 

"It's Music" Damon Harris

この曲が何故とても好きなのか、その理由は明確です。

歌も素晴らしいけれど、何よりも、

曲の2:53あたりから始まるダブなブレイクから

自分の弱さを蹴散らすような生命力を与えてもらえるからです。

ブレイクの後半に、Feel the musicと繰り返される部分は

とてもメッセージに溢れていると思います。

歌や解りやすいメロディとは違う、パーカッシブなブレイクからも

私達は音楽の溢れるパワーを感じるし、

だからこそ、このブレイクの部分は力強く表現されなければいけない、と

私は勝手に考えていて、

このブレイクが始まる前にアイソレーターでlowをカットして、

ブレイクが始まると同時にlowを戻して全体のヴォリュームもすこし上げます。

私自身がこれまで生きてきた日々のなかで、

このブレイクの力強さに何度も助けてもらっているから、

もしそんな力強さを求めてる人がダンスフロアにいるならば、

その生命力をすこしでも伝えたいと思っている。

音楽は、生命力であって、言葉と同じように、

もしくは言葉以上に、ダイレクトに心に伝わり、

励ましたり、なにかの感情を伝えることが出来る手段だと思っています。

 

金曜日仙台、土曜日盛岡、とDJをしてきました。

仙台は、(名古屋同様に)この一年で

随分多くDazzle DrumsがDJさせていただいた場所でもあるので、

珍しい存在ではないので、集客は厳しいだろうな、と思っていました。

それでも、交流を求めて呼んで頂いたMoriさんやMy Houseの皆さん、

そして(声を掛けれなかったけれども)

ダンスフロアで最後までずっと踊って下さった何人かの方々に向けて、

自分達は全力でDJしました。

盛岡にはMoriさんの車で、仙台で一緒にDJしたOGAさんと、

4人で移動して向かいました。

盛岡はまだ4ヶ月しか経っていない新しい箱ですが、

それでも、盛岡で4つ打ちのシーンをサポートするという意気込みが

オーナーのKatsuyaさんの言葉から伝わってきて、

一緒に共演する皆さんと集まってくれた方の為にも、

(ベストな形とは何か、をいつも模索しながらも)

とにかくベストなプレイをしなきゃならない、とブースに立ちました。

クラシックスと、新譜と、定番と、

それぞれのお客さんがそれぞれ違うベクトルを求めているダンスフロアを

なんとか1つにしたい、と思って、色々混ぜて掛けていって、

“It's Music”のブレイクの瞬間でお客さんから歓声が上がったときに

良かった、伝わった、と、ようやくほっとして、

最後のアンコールの曲で皆さんから拍手を貰った時は、

頭が深く下がる思いでした。

またこの日も、ダンスフロアから、沢山の経験を受け取ったことを、

音楽を聴いて受け止めて下さった皆さんに深く感謝しました。

 

そしてホテルで1時間だけ眠って、朝9時の新幹線で

Block Partyに向かいました。

Moriさんが、自身のinstagramのタグに

it'smusic と書いてあるのをみつけて

(この曲についての話はしていなかったのだけれど)

なんだか繋がっている感じがして嬉しくて、

今日もBP頑張ろう、と思い、zeroのブースに立ちました。

先月のBlock Partyでは、実はアンコールについて色々思うことがあって

スタッフの皆さんには正直な気持ちを伝えたばかりでした。

みんな、酔っぱらって、アンコール、って簡単に言うけれど、

それが自分の求めている曲でなければ、

アンコールを掛けてもすぐにフロアから離れて

友達とラウンジで話し始める。

もちろん、それが悪いとは言わないけれど、

飲んで楽しいだけのパーティではなくて、

音楽表現が主軸にあってこそのパーティにしていきたい。

そんなことを、伝えたばかりだった。

それでも、今回のBlock Partyでも、

どうしても多くのお客さんがラウンジでずっと飲んで話していて、

(何度も書くけれど、それが悪いと言う訳ではないけれど、)

(勿論、ずっとフロアで黙々と踊ってくれている皆さんから力を貰っているけれど)

(そして、私達DJの力不足だとは解っているけれども、)

どうにか音楽に気持ちを向けて欲しくて試行錯誤を続けた。

21時頃になって、

9月の誕生日のケイ君町田さん店長のYuki君のバースデーをしよう、ということになり

ブースでお祝いをして、その時は皆がフロアに集まってきた。

それでも、その瞬間が終ると多くの人がフロアから離れて飲みに戻る。

だから私は"It's Music"を掛けた。

おめでとう、も、ケーキも、大事だけれど、

このパーティで何よりも大事なのは音楽なのだというのを

私はこの曲で伝えたかった。

けれども、ブレイクでは何の反応も得られなかっし、

そして、曲が終っても、悲しいことに多くの人が話を続けたままだった。

私は自分のこれまで、アンコールを求められれば掛けてきたし、

同じような状況があっても、落ち込まずに、

フロアに残ってずっと踊ってくれるお客さんの為に

(たとえそれが1人だとしても)

掛け続けるのが誠心誠意尽くすことと思って、

その姿勢を貫いてきたけれど、

今回だけは、今日はもう、私は掛けたくない、

掛ける必要がない、だって求められていないのだから、と思いました。

日曜日、あんな形で終りにしたことを、

申し訳ない、と思っています。

ここでお詫びさせて下さい、御免なさい。

 

色んな場所に行って、DJをさせていただくと、

皆さんが口々に、「東京が羨ましい」と言います。

確かにクラブに行く人は多いかもしれないけれど、

"It's Music" の音が止まって、一分近く経っても話し声が止まない、

そんな瞬間も、東京の1つの現実です。

終った後に、友人に

「だって、it's Musicだよ、音楽だ、っていう曲を掛けてたのに」

って言ったら、

「いや、それをフロアに求めるのはすごく高度なことですよ」

と返されて、確かにそうだよね、と頭では思いながらも、

「でもさ、音が止まっても無反応だったらコミュニケーションじゃないし、

そこに文化はあるのか、って思うよ」

と私が言うと、

「いや、ナギさん、そもそも文化なんて無いんですよ」

って言われて、

そうだよな、文化的なことを自分ではしているつもりだったけれど、

東京のハウスのシーンに文化は無いのかもしれない、と

自分のパーティで実感して、理解して、同時にとても悲しくなった。

20年、必死に頑張ってきたつもりでも、

自分のパーティですら、小さな文化すら作れていなかったのかもしれない。

 

 

昔からどんなパーティも、

海外の珍しいDJがやってきた時はお客さんが押し寄せて、

珍しくないものに対しての評価や集客は低くなる。

珍しいことと、音楽的なことは比例しないはずなのに。

Block Partyは、

その矛盾に対しての、自分なりの抗議活動みたいなものです。

Block Partyから2日間経って、

私自身の気持ちもようやくすこし落ち着いて、

あのときのIt's Musicの後の状況について、

例えば機材トラブルだと思った、とか、

ケーキを切っていて気付かなかった、とか、

いきなりだから皆何が起きたかわからなかったんだ、とか

そんなスタッフの言葉も、すこし頭のなかでは理解出来てきた。

「だからたまたまで、こういうこともあるよ」って

言われたけれど、

でも、そんなに楽観的にはなれないよ、

だからこそ、もっと頑張らなくてはいけないんだな、と強く思います。

私はDJブースとダンスフロアの間のコミュニケーションと、

その瞬間にしか実現しない一体感を諦めていないし、

私自身が誰かの素晴らしいDJで生きる気力を受け取った経験を信じます。

フロアで声を上げて踊る人、

黙って踊っているけれど真剣に聴いてくれる人、

飲んで話していても好きな曲だとフロアに来てくれる人、

独りで遊びにきて音楽を聴いてくれる人、

皆さんがそれぞれの表現と態度で、私達の音楽に耳を傾けて、

反応してくれる、そんなパーティを目指して。

 

 

結構、走り続けてきたつもりだったけれど、

まだ、スタート地点くらいだったのかもしれないですね。

今週からまた、頑張ります。

 

 

 

15日金曜日は、

Solfa 9th Anniversary -Day 1-

https://jp.residentadvisor.net/events/1004196

先日SimbadのDJをSolfaで聴きました。

UKをベースに活動している彼ならではの、

重低音なベースの曲を掛けた時の、フロアの低音の鳴りは、

本当に個性的で、すごくすごく楽しかった。

どの箱にも音の個性がありますね。

Solfaの9周年に出演出来ることを心から光栄に思います。

RA、Feedでも掲載して頂きました。

https://jp.residentadvisor.net/feed/101993

 

 

 

16日土曜日は。

Trump Tokyo Saturday Night

https://jp.residentadvisor.net/events/1010876

すごく派手な内装ですがセンスは一貫してるし、音も良く、

DJが下手だと後でクレームが来る、

そんな箱です、だから私はここが好きです。

前回ご一緒したHIDEOさんと、

前回一緒にやるはずだったSHOWHEY君も交えて、

3人で21時〜5時までプレイします。

どこかの前後にでも是非お立ち寄りくださいね。

 

 

さあ今日はこれから曲作り、

このブログを書いて気持ちもすこし落ち着きました。

秋のADE前後のスケジュールも決まって、航空券も取りました。

まだまだISRC取ったりいろいろやること有るけれど、

早くコード進行決めてケイ君に引き継がないと。

いつも有難うございます!

 

 

 

 

 

 

JUGEMテーマ:Dance / House Music

 

 

 

 



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