今週土曜日18日は、Gilles Peterson Japan 30th Anniversary Party
自分が最初にダンスミュージックを好きになったときは、
ディスコの流れを引き継ぐUSハウスのDJの多くは
ハウスやディスコに限らず、多種多様の音楽を掛けていて、
私はそれにとても心惹かれた。
一晩でSadeも、Bob Jamesも、Steve Reichも、
Commonも聴けて、なんて夜もあった。
逆に、ハウスだけしか掛けないことを
幅が狭い、と解釈する人が周りに多かった。
そんなハウスのシーンに惹かれて、いまも夢中でDJしているのだけれど。
ここ最近は、ハウスのDJさんはハウスしか掛けない人が
大半を占めるようになった、と思います。
もしくは、ダンスクラシックスや古いハウスのみだったり、
ディスコを掛けるけれど打ち込みでBPMが均一のエディットだったり。。。
もちろん、そんな世界観が統一されたスムースなセットもいいけれど、
旅をするようにダンスフロアで様々な音楽を体験したい自分にとっては、
昨今のハウス・パーティは、正直、退屈なことも多くあります。
そんな中で、たまたまジャイルスさんがBlock Partyに来てくれたのがきっかけで、
2年前Worldwide Festivalに参加させてもらうことになった時、
とても大きな衝撃を受けました。
どんな音楽でも、それが良ければ受け入れてくれる、そんなお客さんと、
ライブもDJもあり、幅広い音楽が混在するフェスティバルを体験し、
好きな音楽を分け隔てなく素直に掛けたい、
という強い衝動が、まさに噴火するように湧き上がったのを
今もはっきりと覚えています。
2年前の自分たちのプレイの翌日夜に、
Roni SizeとKurstがプレイするDrum'n Bassを
満員のお客さんと一緒に踊ったのも、自分にとっては大きな体験でした。
日本では簡単に出会えないDrum'n Bassの高揚感と果てしない世界、
90年代にレコード買っていた自分を思い出しました。
2年前のWorldwode Festivalから、
今よりもっと幅広い音楽をかけれるようになりたい、
そして、もっと堂々と、いろんな音楽をかけていいんだ、
そんな風に強く意識するようになりました。
間違いなく、自分の中での大きな転換期でした。
フェスティバルの、たった数日で、
ジャイルス・ピーターソンからとても大きなものを与えてもらいました。
それは音楽そのものだけでなく、
音楽を伝える姿勢、についても、尊敬する部分がとても大きくて。。。
フェスティバルは、夜のシアターはチケットが必要ですが、
ビーチのパーティは、無料で、地元の人も含め、誰でも入ることができます。
その後、Worldwide FMがスタートしましたが、
インターネット環境さえあれば、
(商業的な後押しをされずに)純粋に選ばれた最高の音楽を
誰だって聴くことができる。
本当に、すごいことだと思います。
もちろん、フェスティバル / FMへの姿勢だけではなく
音楽も幅広く博識で、様々な景色を見せてくれる、
ジャイルス・ピーターソンのDJ。
私は、今週の土曜日を、本当に本当に心待ちにしていました。
松浦さんのDJもとても楽しみです。
(今年のWW Fesでのライブ、最高でした)。
私たちの出演はありませんが、逆に、だから純粋にパーティを楽しめるこの機会に、
がっつり楽しみたいと思っています。
http://www.contacttokyo.com/schedule/gilles-peterson-japan-30th-anniversary-party/
(これは今年のWW Fes Japan Day終了時のバックヤードの写真。
大事な写真です。)
あ!ちなみにContactの前は夕方から須永さんの夜ジャズRevisit @ batica です!
https://www.facebook.com/events/889904961218108/
土曜日はBacita---Contactの流れでぜひ!
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