ハウスDJとしての、2019年の抱負。

 

抱負、を説明するのに、ザクザク書いてたら
かなり長くなってしまいました。。。

 


いつも思うことですが
自分たちは毎回個性の違う現場でDJをさせてもらえるから、
勉強ができるし、成長させてもらえると思っています。
それでも、歌もののsoulful houseをかけるというのは、
(元々そういうものを強く求められている現場以外は)
なかなか難しい状況が続いているなと思います。
というか、そもそも新譜で良い歌が簡単に見つけられないというのが
大きいのかもしれない。
Afro House(特に英語ではない言語で歌われたもの)ならば
いい曲も多いし、グッと受けも良く、掛けやすくなるのですが。
(Afro Houseの躍進について、Toshiの歌を抜きには成立しなかったと
私は本気で思っています。)
ただし、Afro Houseを含めたとしても、
ディスコサンプリングの歌ものは多く耳にするけれど、
それ以外の歌ものを遊びに行って聴く回数は少ないな、と、感じています。
(大阪のK-Katsuさん周りは別、みなさんいい新譜をよく知っています。
毎週月曜日そして金曜日にもレギュラーがあるっていうのは
曲を伝える意味ですごく大きいことですね。)


DJで与えられた1時間もしくは1時間半とか2時間とかを
新譜を中心に組み立てる時、
「皆の心が開くような歌モノ」を使わずにセットを組み立てることは、
Soulful House / Afro Houseの新譜を中心に追いかけている人にとって、
とてもハードルが高いと思う。
前は皆が大好きな過去のヒット曲でよかった、
けれども今は過去のヒットを覚えている人は減っているし、
かといって新しい歌だって、Louie Vegaのヒットでさえも
(知っている曲がかかったという意味で)イントロで反応して、
一体感を作れるのはごく限られたパーティだけだ。
その、ごく限られたパーティ以外の場所でプレイする機会の方が多い中で、
どうやって自分の持ち時間に物語を構築していくのか。
そう考えたときに、よほど一つ一つの楽曲のディテールを理解できない限り、
そしてそれを適切につなぎ合わせる能力と経験がない限り、
新譜を中心に、一つのジャンルを中心にセットを組み立てるのは
とても難しいと思う。
(テクノのDJの方は、インストの楽曲に対しての分析力が、
ハウスのDJさんより全体的に高いのではと感じることが多いです。
新譜のインストだけで世界を構築するには、やはり相応の深い解釈が必要ですよね。)
この間Da Capoの前にDJさせてもらった時も、
Afro House中心に、と思ってセットを組むけれど、
Afro house - Melodic House - Deep house ( - Soulful House)

結局はこのくらいの幅のジャンルの新譜を掛けていたし、もちろん歌も掛けた。
なんでこんなことを書いているかというと、
新譜を追いかけているDJさんたちで、
同じようなジャンルの中でずっとインストをかけているのだけれど、
DJの流れ、起承転結を作るのに苦労している、
そんな光景に出会うことが多かったからです。
(もちろん、自分もそういう時、あります。)
音楽性の幅、展開の幅を狭めると、
違和感を作ってしまうことは少なくなるけれど、
その分、音楽的な動きも抑えられて、聞き手の興味をキープさせることが難しくなる。
歌を入れたとしても、一つのジャンルで統一しようとすると、
同じような結果になる。
DJというのは本当に、難しいものですね。
そういえば昨年のADEのMoBlack Meetingで、

出演DJ達が延々とAfro Houseを掛けてたんですよね。

(もしくはアフロハウスDJ+パーカッション、Black Motionのライブみたいな感じ)
皆、それが好きでやっているのだけれど、
なかなか1時間のセットの中でお客さんの心を惹きつけられず、
踊ってるお客さんが全体の1割程度、という光景を思い出しました。。。
でもみんなDJさんたち一生懸命で、なんだか、それも含めて、複雑な気持ちになりました。
同じジャンルで纏めるのは、大きな失敗は起きないし、
少しポップな要素を含んだエモーショナルな歌をかけるのは確かに流行りじゃないし、
そういう意味ではすごく無難なセットの組み方だと思うけれど。。。
でも、そもそも、ありきたりのDJは成功例と言えるのかな。
いや、掛けてる側はありきたりのことがしたい訳ではないはずなので、
音楽的な流行の影響を大きく受ける中で、自分の世界観を求めた結果、
多くの人たちと表現が似てしまう、ということなのかもしれない。

 

というか、
曲を出したりしてある程度の知名度があれば、

ありきたりなDJをしても誰からも「つまらない」とは言われない、

ミックスさえ繋げられれば文句は言われない、
そういった環境そのものが、

Afro / Soulful Houseのパーティ・シーンを浅くしてるのでは、と強く思う。

もう少し踏み込むと、さっきのADEでのMoBlack Meetingで例えるなら、

出演者はほぼMoBlackで曲をリリースしたアーティストで、

「曲作りが上手い人」ばかりがブースに立っている。
つまり、基本的にはDJが上手いという理由で選ばれている訳ではないんですよね。
そして、この風潮はここだけのことではないし、

こういった、曲が売れてDJのギグが得られる、という この構図自体が、

シーンを音楽的に浅くしている、と思う。

DJが記憶に残るほど面白くないんだったら2度目3度目のチャンスは限られてくる。

それに、DJの内容が「そこそこ」ならば、
この数年Traxsourceで曲が売れている人よりも、

過去のレジェンドの方が(今のDJの内容がどうであれ)名前も広く知られているから、

そちらの方が集客もできるのでイベントにもラインナップに組みやすい。

だから夏のハウスのフェスティバルは延々と同じようなレジェンドが呼ばれがちだし、

そうなると、せっかく新しい才能ある人がいい曲を出してヒットしても、
ギグを繰り返し貰えないならばDJとして成長する機会も得られず。。。
そんな状況なので、若手のDJはいつまでたってもレジェンドと世代交代できない、
という悪循環。。。。
(これが、アナログ・カルチャーとの結びつきが強いDJさんだと、
随分環境が有利に変わってくるんですけどね、
でも、Afro / Soulful Houseって、レコードでリリースされていないものばかりだから、
状況が有利になるからって新譜チェックをレコード主体にするのは
ちょっと自分の気持ちに素直ではないかな。
配信をしっかり掘る、でもレコードも好き、そのくらいのバランスが自分には自然です。)

 

さて、
いろんな現場で遊んで、いろんな人と話したりするときに、

「自分もそろそろ曲を作ろうと思う」という話はこれまで何度も耳にしたし、

数年前なら、存在を知ってもらうために曲を作るという発想は

合理的だという部分で納得できる部分はあるのだけれど。。。
もちろん、自分のセットで掛けたい、とか、純粋に作りたい、というのは別で、
製作をDJのギグを得るための手段としてのみ考えるならば、

特にAfro House / Soulful Houseこの2つのジャンルに関しては
今後もレコードを刷る動きは限られてしまうし、
(なかなかアナログがリリースされないと認知度は上がらないので)
作曲を勉強する時間を、DJの練習や曲を掘ることに
使った方がいいかもしれない、と今の私ならば考えます。
さらに付け加えると、日本、特に東京はDJする機会もすごく恵まれてるし、
自分の周りのハウスシーンの音楽的な質の底上げができればもっとシーンは面白くなるし、
海外から観光で来た人々が夜遊びして音楽的な質の高さに驚くような
そんなシーンにしていく方が効果的なのではと、個人的には強く思っています。
(誰がなんと言おうと)体感レベルでは不景気が続くこの土地には
4ユーロ程度でお腹一杯暖かいものが食べれる!といった魅力もあって
今後も多くの観光客がやってくる筈です。
日本はナイトライフが面白い、と、一人でも多く海外の人に感じてもらう方が、
断然、今後の自分たちのシーンにはプラスになると思う。
そして、日本のクラブは音の良い箱が多いから、自然とDJの耳もいいはず。
(海外で、「ここ、音いいでしょう?」って言われても、
実際には、? というような場所は、結構あるな、というのが素直な印象です。
特にハウスに関しては、日本の環境は、すごく贅沢だな、と思います。)
音楽的な質を上げる、ということについては、
質の解釈、好みもあると思うけれど、
個人的には、「曲を作る人ならば誰でもできるようなDJ」よりも、
もっと聞きがいのあるDJ、個性的なDJをする、というのが
一つの基準になってくると思う。
私たちが打倒 / もしくは超えていきたいと目標にする相手は、
ハウスよりも集客規模の大きい別ジャンルではなく、
パーティやDJの形式/見せ方の巧さ・ムーヴメントや流行でもなく、
SNSのインフルエンサーでもない。
「曲を作る人ならば誰でもできるようなDJ」よりも心に残るプレイをすること。
「Spotifyが統計に基づいて各ユーザーに勧める曲」よりも面白い選曲をすること。
(これらは、いつも自分が心に置いていることでもあります。)

 

DJとは何か、で考えたとき、
私たちが好きなハウスミュージックほど、いろんなチャレンジができる形式はない筈だ。
自分たちが尊敬するレジェンド達が、4拍子ならば一晩の中で何でもかけれる、と、
BPM80程度のソウルからBPM130のディスコまで自由に掛けていた実績があるのだから。
堂々と、ありきたりなプレイを超えていけばいい。
その練習のためにどんどんミックスを録ってアップすることを強くお勧めします。
もちろん、ハウスだけでどこまで展開を作れるか、も、大事なこと。
どんな内容にせよ、Soundcloudの1時間の中で、どこまで起承転結を作れるか。
もちろん1時間は短いけれど。。。でも、
情報の動きが早い現代において、聞き手はすぐに飽きてしまうので、
最低限1時間で起承転結を作れるのを目標にした方がいいと思う。
そして、もちろん、現場でもちゃんとチャレンジすること。
私も毎回、失敗して傷つく、の繰り返しです。
その中で、自分へのご褒美のように、自分の大好きな曲を掛けたりしてね。
傷つきながらも楽しむ、この繰り返し。
新譜はちゃんと「これは自分がかけるべき曲か」を考えながら掘って、
かつ、現場にはきちんと足を運んで、いろんなDJを聞く。
(誰かと話してる時にDJの音楽が気になって、

時々ぼんやりするのは悪いなと思っています。。。)

 

これだけ書いても、随分伝えたいことを端折ってしまったのですが。。。
(いつもブログを書いて思うのは、
読んだ方が納得できる部分、使えるな、と思った部分を、
少しでも活用して貰えたらと思ってます。
DJについての考え方は人それぞれ、考えが違って当たり前なので。)
いずれにせよ、今年は少しでも、自分の好きな音楽を共有しているシーンの皆さんと
音楽的にも集客的にも上向きになっていくために
自分ができることを少しでもやってみたいと思っています。

自分のDJの技術向上もそうですし、

もっと音楽そのもののことを、ここでも書いていきたいとおもいます。

パーティ告知は基本SNSでやって、

ここでは音楽の突っ込んだ話をもっとしたいな、と。

だから、タイミングによっては、

パーティ情報をブログに掲載できないこともありますが、

各SNSではやっておりますので、そちらをご参照ください。

という風に、今年は分けてやってみたいなと。

少しでも読んで参考になる情報を書いていけたら、と。

 

ということで、

Dazzle Drums DJ gig / release information
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今週の現場です、

毎回のDJはいつだって最高の勉強場所、
もちろん、準備はちゃんとして行きます。

 

 

明日土曜日はBridge!
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日曜日はBlock Partyです。
Here Comes The Sun、新年です。
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みなさまお待ちしております!

 

 

 



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