現在におけるダンス・クラシックスの指針。Danny Krivit Most Excellent Mr.K Edits (東京公演は8月10日)

 

去年位から、海外の若い世代が、

ある種の70年代のディスコ / ファンク / ソウルに対して

すごくいい反応をすることがあって、

気にはなっていたのだけれど、

実際に、いまの若い世代にオリジナルのディスコが流行っている、

という話をヨーロッパのDJから聞いた。

(7月頭はローマとマルタでDJをしたのですが)

実は2回目のマルタのギグでは

「ファンキーなセットをやって欲しい」というオーダーだった。

とはいえ、ただダンクラのセットをやっても自分達らしくないので

新譜を掛けながら、

ハウス特有の4つ打ちの流れを壊さなくて

メロディや展開の解りやすいディスコやダンクラを選んだ。

たとえば、こういう時はNew Order“Blue Monday”や

Donna Summer “I Feel Love”みたいなディスコは定番だし、

グルーヴを壊さないし、安定してフロア受けする。

でも、Teddy Pendergrass “You Can't Hide From Yourself”を掛けたとき

予想以上にリアクションが大きかったのを見て、

ああ、確かに流れが変わってきているのかも、と実感した。

少し前だったら、こういう「過剰にアメリカっぽい曲」に対して、

醒めた反応を受けることも多かったからだ。

(エレクトロやベース・ミュージックなどを好む)マルタの友人もこの曲を、

「あのブルースが良かった」と言った。

ここ最近、ブルース、という表現を、

好意的な評価のときに耳にすることが無かった。

ブルースを、ただ古臭いものとして捉えてきたこれまでの時代から、

いまどこにいても耳にする打ち込みとは全く違う「新鮮なもの」として

捉える人が増えてきたのかもしれない。

 

それでも、(これはいまに限ったことではないけれど)

ハウスやテクノなどの打ち込みと一緒のセットに組み込めるダンクラを

見極めるのはとても経験の必要なことだと思う。

ダンクラをフロアでどれだけ聴いてきたか、

どれだけDJで掛けてきたか、という経験。

10-20年くらい前は、若いハウスのDJも朝になるとダンクラの定番を掛けたけれど、

自分より長く(もしくは同じくらいに)

ダンス・クラシックスをフロアで聴いてきた人達は、

「朝ダンクラを掛ければ良いってものではないんだよね」と

よく口にしていたのを覚えている。

(私達の周りにいつもそういう厳しい意見を言う人が多かったのは

自分達にとって本当に有り難いことだと今でも思っています)。

 

00年頃からDanny Krivitの評価が飛躍的に高くなった大きな理由は

勿論、Body & SOULのレジデントDJ、ということも大きいが、

おそらく、Larry LevanやDavid Mancuso、Timmy Regisfordなどの

90年代頭の時点でレジェンド的な評価を受けていたDJ以外で、

ダニーほど、自身のフィールドワークと審美眼で、

数多くのダンス・クラシックスを紹介した人間は居なかったからだと思う。

何より印象深かったのが、

00年にリリースされたDannyの最初のMix CD / コンピレーション

『Grass Roots』の収録曲を

当時有名無名問わず多くのDJが現場でプレイしていたことだ。

そして現在にいたるまでシーンの流行も見据えながら、

(ときにはEditを施しMr.K名義で)

DJとフロア双方に愛されるクラシックスを数多く紹介し続けてきた。

つまり、「朝ダンクラを掛ければ良いってものではない」と

言われないようなクラシックスだ。

 

いつも思っているし、何度も書いたかもしれないが、

新しい曲も掛けるハウスのDJで、ダンクラを掘りたいと思うならば、

ダニーのDJや作品を追いかけるのが一番確実だと思う。

ダニー自身がハウスの新譜を掛けながら、クラシックスも追っているからだ。

いま、クラシックスを掘り続けているDJはいても、

同時にハウスの新譜もチェックしているDJは本当に少なくなった。

新譜をチェックすることで、

「いまフロアで機能するクラシックス」の感覚を掴むことが出来る。

だから、ダニーのチョイス、そしてエディットは、とても機能的だ。

 

 

今年の8月にリリースされるこのCD2枚組のエディット集について

今日やっと収録曲の情報を得ることが出来た。

Most Excellent Unlimited Recordingsからアナログでリリースされてきた

ダニーのエディットをコンパイルしたCDで、

8月の来日が決まった際に、レーベルオーナーのPaul Raffaeleさんから

今回の日本のツアーとこのCDを連動企画にしたい、という話は聞いていた。

色々調べてもまだCDについての情報公開がされていないようなので、

1枚目冒頭の“Baby Doll”にだけ触れると、

このEditを最初に聴いたのは随分前、

自分が下北沢に住んでた頃だから、10年近くに前になるのかもしれない。

ダニーのこのEditを聴いてから夢中になり、アナログを探して買ったけれど、

結局、ダニーのEditの方が断然素晴らしくて、殆ど盤を掛けなかった。

DJが掛けやすく、若い人が居るフロアでも機能して、

耳の肥えた人達にも文句を言わせない。

そんなEditばかりが収録されているのは、

流石の(そしていつも通りの)Danny Krivitの仕事。

私自身も、ダニーのエディットには本当に助けられてきた。

とくに今回のこのCDについては、

ダニーのエディットの中でも特に大好きなものが多くて、

自分自身も、毎回欠かさずDJに持って行きたいと思っている。

 

 

先にも触れたけれど、このCD企画に合わせて

ダニーは4箇所でDJします。

ツアーポスター、クリックで大きくなりますので、

是非チェックして下さいね。

東京はTシャツも販売します、欲しいなあ。

(物販の販売については各会場にお問い合わせ下さい)。

そうそう、

Paul Raffaeleさんから送られてきたメールに、

 And here is a photo of the box set :)

と書かれて、この写真も貼付されてました。

 


あれ、ということは、このBox Setも販売するのかな?

実は、ボックスのデザイン違いで、

これと同じ内容(と話してた筈)のものが

今年のRecord Store Day用に作られて、

すぐに完売してしまったんですよね、その時のものが下の写真。

 

 

CDもTシャツもボックスセットも欲しい。

これまでDannyのCDもレコードもTシャツも

沢山持っている自分でも、欲しいなあ。

 

 

東京公演は8月10日。

http://www.contacttokyo.com/schedule/king-of-new-york/

このラインナップ、私達が頭が下がるDJの方々と

共演させて頂けることに感謝します。

こうやってこのブログにダニーへの敬意を書いても、

どれだけの人に素晴らしさが正確に伝わるか解らないけれど、

何回も何回も、ノックアウトされるようなDJを

ダンスフロアで体験してきた自分にとって、

Danny Krivtから学んだことは計り知れないし、

彼の音楽と人柄に対して、常に深い愛情と尊敬をもっています。

 

東京近郊の皆さん、

8月10日は是非、Contactで会いましょう。

 

 

 

 

JUGEMテーマ:Dance / House Music

 

 

 

 

 



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